【サンフランシスコ】2016年、最も環境に優しいオフィスマーケットはサンフランシスコ

San Francisco is Greenest U.S. Office Market in 2016

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【サンフランシスコ】2016年、最も環境に優しいオフィスマーケットはサンフランシスコ

CBREとマーストリヒト大学が共同で公表したグリーン・ビルディングの推進状況に関する“Green Building Adoption Index”の3度目のレポートによると、組織的なオフィスビルのオーナーは、2015年の間、全米で最も大きな30都市のマーケットで、グリーン・ビルディング認証を追求し続けていると言います。

この10年におよぶ継続的な上昇傾向は、グリーン認証が今や全てのオフィス面積の40.2%を占め、全ての残存するビルの11.8%で行われていることになります。そしてこの2つのパーセンテージは、前年の結果からまた少し上昇しています。

米国の“グリーン”オフィスビルはEPA ENERGY STAR labelか、USGBC LEED 認証のどちらか、もしくは両方で定義されています。

2年前に第2のGreen Building Adoption Indexが設定されて以降、サンフランシスコのマーケットではその面積の73.7%でグリーン認定の資格を取得し、トップの座を主張しました。シカゴはなんとか72.3%まで追い上げ第2位の座を主張し、ミネアポリスはトップの座から第の3位の60.6%まで転落ました。

その他ヒューストン、アトランタ、そしてロサンゼルスなどの都市もまた、オフィスビルマーケットで50%以上のグリーン認証を達成しました。

“グリーン・ビルの成長率が緩やかに鈍化している一方、我々の最新の調査では、ほとんどの主要なマーケットで、環境を破壊する事なく資源利用を持続することができるオフィスは“新常識”になっている事を明白にした。”

と、CBREの Global Director of Corporate ResponsibilityであるDavid Pogue氏は言います。

この調査の全体的な結果から、グリーン・ビルという考え方への理解がアメリカの30もの大都市では広まり続けている一方、実践はまだ遅れている事が分かります。2014年の、アメリカの30都市でのグリーンオフィススペース合計が39.3%だったのに対し、最新の調査ではこれが40.2%までになっています。

“これは ビル全体のある一定の割合にだけグリーン、もしくはエネルギー効率認証を獲得することができるという事実を反映したものである”

とマーストリヒト大学の金融・不動産の准教授であるDr. Nils Kokは言います。

“加えて、以前グリーン認証を獲得していたビルの中には、2015年にその資格を更新しなかったビルもあります。これは、必ずしもこれらの建物のエネルギー使用が変更されたことを意味するものではなく、オーナーやマネージャーの中には、毎年その資格を獲得するための時間や費用を費やすことを選ばない人もいるという事です。”

2015年の調査の新しい特徴としては、30都市すべてのマーケットにおいて、物件ごとの名前、場所、グリーン認証の詳細をハイライトする、地理的なマッピング・プラットホームになっています。

この記事は、2016年10月18日に『The world property journal』に掲載された「San Francisco is Greenest U.S. Office Market in 2016」を翻訳しております。

翻訳元:
San Francisco is Greenest U.S. Office Market in 2016