世界の商業ビル投資2,000億ドルに到達

Reach the commercial building investment $ 200 billion of the world

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世界の商業ビル投資2,000億ドルに到達

世界的な不動産コンサルタントであるCBRE社は今週、商業ビル投資額が2016年第三四半期に2,000億ドル上回ったというレポートを出しました。これは、年始の取引は落ち込んでいたものの、その後は安定してきているという事を証明しています。

世界的に、年初はリスク回避から、投資家間で全てのアセットクラスでの取引が鈍化しました。債券と株のマーケットは2016年の前半には落ち着きを戻し、そして不動産セクターでも同様の動きを見せました。対前期比で、2016年第三四半の取引額が1%減少し、一方2015年の第三四半期に対しては9%減少しました。

ヨーロッパ・中東諸国

EMEA地区(ヨーロッパ・中東各国)の活動ですが、引き続き鈍化傾向です。2016年の第二四半期と比べて8%下落、2015年第三四半期と比べると18%下落しています。
為替レート効果より、EMEA地区は対ドルで大きく下落し、特に長期的にみると、2015年第三四半期と比べ21%の下落となりました。イギリス市場の弱さがEMEA地区全体の下落を大きく引っ張っています。投資活動は2015年中旬から鈍化しており、その傾向は2016年前半になり加速し、6月末のEU離脱の後も続きました。イギリスでの取引を除いては、EMEA地区は対前年比で14%の下落となりました。

アメリカ

アメリカでの契約件数は2016年第三四半期の間1%上昇しました。
アメリカに関していえば、2016年の前半としてはポートフォリオの評価額と、エンティティレベルでの取引の減少の拡大が特徴でした。シンクルアセットのシンプルな取引の価格はより快活で、複雑な取引ほど大幅に落ち込んでいます。エンティティとポートフォリオの価格の合計は、2016年第二四半期は対前年比で36%の下落となりました。2016年第三四半期は下落率8%という数字と主に、いくつか反転の初期兆候が見られました。

アジア太平洋

アジア太平洋地区での投資は、過去6カ月連続で力強く立ち直りを見せています。
この2年間、アジア太平洋地区でのこの傾向は、アメリカやヨーロッパ等と違うものでした。2015年の取引は、2014年から上昇することはありませんでした。しかし2016年、特に低迷した第一四半期の後、再び投資が戻ってきましたので、そこが最安値のポイントだったようです。前期には18%の上昇のあと、第三四半期の取引は前期比で4%上昇(現地通貨比)でした。ヨーロッパや中東諸国と対照的に、為替の値動きにより、ドルで比べた際には上昇幅がより大きくなっています。特に日本円やオーストラリアドルは、対米ドルでも強い通貨となっています。

この記事は、2016年10月28日に『World Property Journal』に掲載された「Global Commercial Property Investment Hits $200 Billion in Q3」を翻訳しております。

翻訳元:
Global Commercial Property Investment Hits $200 Billion in Q3