【アメリカ】住宅価格は過去最高に近づくも、住宅指数はバブルではない
Home Prices Are Approaching Record Highs, But S&P/Case-Shiller Says This Isn't A Bubble Set To Blow
7月は、住宅価格の底堅い上昇は続いたものの、S&Pケースシラーによれば、地球上で価格が暴落するような根拠は何もないと言います。
アメリカの9つ統計全てから算出されるS&Pケースシラー住宅価格指数によれば、全国的に、一戸建て住宅の価格は7月に5.1%上昇しました。住宅価格はここ2年間で毎年約5%上昇しており、リーマンショック以前に見られた高値に近付いています。
“このペースは長期間は維持できない”
と、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスの議長であるDavid Blitzer氏は言います。
住宅価格が上昇しており、人々が借りている金額は、リーマンショックの前程、膨らんでいません。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスによれば最近の、4人もしくはそれ以下の家族向け住宅の住宅ローンは2008年のピークより13%下がっています。
“再び大きな金融危機が起こるような懸念はない”
とBlitzer氏は言います。
“金融危機が起こる準備段階としては通常、住宅価格の上昇と、住宅ローンの急速な増大の両方が表面化してくる”
住宅ローンの利率はFRBのお陰で低くなっています。しかし、政策決定機関は今年中に利率を引き上げると予想されています。たとえそうだとしても、インパクトは段階的であろう。
“FRBのそのような決定の後も、住宅ローンの利率はまだ歴史的に低いレベルであり、住宅価格にとって重大な悪影響は起こさないだろう”
Blitzer氏は言います。
住宅価格はアメリカ西部から急速に値上がりしており、前年比で最も高いか価格上昇となったのは、再びポートランド(12.4%)、シアトル(11.2%)、デンバー(9.4%)でした。
20都市で計測されるインデックスは7月の住宅価格は年間で5%上昇し、一方で10都市で計測されるインデックスは住宅価格が4.2%増えたことを示しています。
『Forbs』2016年9月27日
この記事は、2016年9月27日に『Forbs』に掲載された「Home Prices Are Approaching Record Highs, But S&P/Case-Shiller Says This Isn't A Bubble Set To Blow」を翻訳しております。