イギリスの住宅価格の伸び率、ここ4年で最も減速

UK house price growth at slowest rate in four years

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Rightmove社の最新の調査によると、イギリスの不動産マーケットの募集価格は、買い手側が余分に支払うことに慎重になっていることもあり、2017年2月はここ4年間で最も減速していると言います。

年間の価格の伸び率は、1月の3.2%から2.3%に低下し、2013年4月以降最も弱くなりました。月単位では、平均募集価格は2%上昇の306,213ポンドとなり、ここ8年間の2月で最も低い成長率となりました。

Rightmove社のディレクターで住宅マーケットのアナリストでもあるMiles Shipside氏は、売り手側は不動産価格を高く設定し、リスクを負う事になると述べています。

同氏は、1月に2年ぶりの1.8%という高値に達し、2018年上旬には約3%に達すると見込まれているインフレなど、たくさんの要因が買い手を益々慎重にさせ、またそのインフレは家計に大きな圧力をかけると述べました。

"不動産価格はまだ前年比で2.3%程高くなっており、生活費の上昇、貸出条件の厳格化、そしてBrexitの不確実性等の負のコンビネーションを考えると、我々はおそらく、多くの買い手の手の届かない、或いは、売り手からの募集価格を払いたがらない領域に達してります。"

Rightmove社曰く、不動産マーケットは2016年初旬から、4月に印紙税が値上がりする前に急いで取引を完了させようとする熱狂的な不動産投資家により、値段が大きく押し上げられました。

しかし、2017年1月のウェブサイトへの訪問者数は1億1,300万人を上回り、前年同期に比べて3%増加し、引き続き需要があることを示しています。

Shipside氏は、

"売買価格は全体的に悪化しているようだが、取引件数の方は非常に堅調で、昨年の印紙税増税対策ラッシュ時と比べ、ほとんど低下していない"

と述べました。

不動産業者は、不動産の価格が5%を超えると買い手の関心が大幅に低下する事を報告しています。

Rightmove社は10万以上の新しく売りに出された物件を解析し、物件が初めて市場に出る際にその物件が正しい価格設定されていたならば、売り手がそのエージェントを使って売る可能性が40%高くなる事を発見しました。

不動産会社の販売リーダーであるKevin Shaw氏は、次のように述べています。

"物件の実際の価値を上回る価格を設定することが、売り手の利益になることは決してありません。迅速な取引とその時点での最高価格の両方を達成するためには、不動産マーケットの状況に基づいた適切な価格設定をすることが不可欠です。
特に価格に敏感なマーケットで価格を上乗せすることは、結果として価格が下落するまで買い手の関心を失い、最終的には低価格になるまで、物件はマーケットに残るだろう"

住宅ローンをアドバイスする機関の貸付責任者であるBrian Murphy氏は、この報告書は買い手の予算が揺れ動いており、固まっていないことを示していると言います。

"これは貸出基準が厳格化されたことによるものであり、買い手に対し、住宅ローンを申請して実際どのくらいの金額を費やせるか明確にするため、物件を探し始める前に、金銭的な準備を万端にしておくことを提案しています。"

と、同氏は言います。

これは、不動産エージェントが、価格帯から外れた物件をバイヤーに見てもらう事で、顧客により高い物件を購入してもらうことを促す事を、やりにくくしていることを意味しています。

Rightmove社によると、募集価格の変化はロンドンで大きく異なりました。
最大の値上がりをしたCamden(カムデン)では、平均価格は27.3%上昇し、2月までに年間で1.4百万ポンドの上昇となりました。一方、ロンドンで最悪の結果を出したのは、2月の平均価格が2.1百万ポンドだったKensington(キングストン)とChelsea(チェルシー)で、前年比14.6%減でした。

この記事は、2017年2月20日に『The Guardian』に掲載された「UK house price growth at slowest rate in four years」を翻訳しております。

翻訳元:
UK house price growth at slowest rate in four years

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