第10回「投資のリターン① ~キャピタルゲインとインカムゲイン~」

Capital gain and Income gain

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キャピタルゲインとインカムゲイン

キャピタル・ゲインとインカム・ゲインについては、すでにご存じの方も多いと思います。
キャピタル・ゲインとは、資産の価格上昇による収益のことで、いわゆる「売却益」に相当します。例えば、1,500万円で購入したコンドミニアムが2,000万円で売却できた場合、その差額である500万円がキャピタル・ゲインです。
これに対してインカム・ゲインとは、資産を保有することによって得られる収益のことで、家賃収入などのことを言います。

コンドミニアムなどへの不動産投資は、一般的には両方をミックスした投資になります。
コンドミニアムを購入して、それを賃貸物件とすると、保有している期間はインカム・ゲインが得られ、売却した際に値上がりしていればキャピタル・ゲインが得られます。
一方、売却する時に値下がりしていれば、キャピタル・ロスとなりますので、結果的には損することもあります。
例えば、1,500万円で購入したコンドミニアムから家賃収入が5年間の累計で375万円あったとします(利回り5%)。この物件を売却するときに1,000万円でしか売れなかったら、500万円のキャピタル・ロス(売却損)が発生しますので、通算では125万円の損失となります。

極めて当たり前のことなのですが、改めてキャピタル・ゲインの性格を考えてみると、「キャピタル・ゲインとは運が良いか悪いかがKeyになっている」と言えます。
つまり、将来の値上がりは確実ではなく、値上がりするか、値下がりするか分からないが、運が良ければ儲かるという性格があります。
投機的というか、ギャンブル的要素があります。従って、一気に儲かることもあるが、大きな損失を被ることもあるという性格を持っています。

一方、インカム・ゲインというのは、「時間がお金を産む」と言えます。
人口が増加している地域に住居用不動産を購入した場合、相場で貸すなら空室率はそれほど高くならず、安定的に収益が獲得できます。
ただし、キャピタル・ゲインのように投機的/ギャンブル的ではないので、一気に儲かるようなことは稀です。