第1回「それでも不動産投資は魅力的である!前編」

The concept of overseas real estate investment

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トラブルはあっても魅力的な海外不動産投資

海外不動産投資は、かつてに比べればハードルは低くなりました。その要因は、何といってもインターネットにおける情報の流通にあると思います。

今から10年くらい前には、海外不動産を取扱っている業者はほとんどありませんでしたが、現在では「怪しい業者」も含めれば、それなりの数の業者は存在しています。

それらの業者が、さまざまな情報をネット上に公開していますので、知識の習得は格段に容易になりました。

このような情報を仕入れて「国内よりは儲かりそうだ」と考えて物件を取得する投資家も増えてきましたが、さまざまなトラブルに直面しているのは前述の通りです。

予期せぬトラブルとしては、「顧問税理士が確定申告書を作成できない」というようなものもあります。

毎年の確定申告に際して、顧問税理士に確定申告書の作成を依頼している投資家が多くいらっしゃいますが、顧問税理士が英語を読めないので確定申告書が作成できない、減価償却の制度が存在しない国(例えば、マレーシア)に不動産を購入したところ、どのように減価償却費を計上して良いか分からないので、確定申告書が作成できない等の理由で、顧問契約を解除されている例もあります。

海外不動産を取扱っている業者の中には、外部税理士と提携しているところもありますが、提携税理士は、所詮、外部の一税理士に過ぎず、海外不動産税務の専門家ではありません。

従いまして、インハウスの税理士が所属している業者を選ぶべきでしょう。

さて、いろいろとトラブルに見舞われる海外不動産ですが、それでも魅力は多々あります。

手間暇はかかっても、物件の選定や投資の時期を間違わなければ、比較的高いインカム・ゲインを享受しつつ、売却の際に大きなキャピタル・ゲインも得られる可能性を秘めているからです。

語学力があって、海外ビジネスの経験のある人にとっては、自力でトラブル解決もできるでしょう。