ロンドンでの不動産購入に関する注意、確認点

Caution and confirmation concerning home purchase in London

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ロンドンの家の価値は建物と土地どっちが重要?

不動産は物件の内装、外装の状態よりも全てに優先して物件があるロケーションが重要になります。
私の考えでは、ロンドンでは家の価値は建物の評価価値が約65%、土地が約35%の価値で成り立っています。

ロンドンでの不動産購入に関する注意、確認点

  • 英国は穏やかな階級社会ですので、治安の悪い場所で有色人種が多く住んでいるエリアの物件は 絶対に避けて下さい。物件の販売価格が安いのでつい見たくもなります。

  • 最寄りの交通機関地下鉄や国鉄駅から徒歩で15分以上、離れている物件は環境が良くて価格も安いので魅力がありますが、日本人駐在員に賃貸するのは難しいです。駐在員は20件以上見て決めます。

  • フラットのリースが80年以下と短い物件は将来売却する時、銀行からの住宅ローンが取得しずらく、価格もあまり上がりませんので、リース期間が90年以上あるフラットを購入して下さい。

  • 日本で言う東京都や地方自治体が所有している公営住宅で英国で言うカウンシルフラットは所得の低い色々な人達が住んでいるので販売価格は安いですが、日本人ビジネスマンには賃貸できません。

  • 物件の立地条件が地下鉄、国鉄、高速道路、大きな商店街などに面して騒音があり、環境が悪い商業地域の物件は価格は安いですが、賃貸する場合は家賃が低くなるので注意してください。

  • フラットの場合はテラスドハウスで7階建ての3階以上のコンバーションフラットでリフトが付いていない場合は日本人に賃貸するのが難しいので安くても購入する場合は気を付けて下さい。

  • パーパスビルトのフラットはコンバーションフラットの比べると年間管理費用が3倍位高くなるのでたとえ高級なフラットでも管理費が高い物件には気を付けて下さい。目安としてスタジオフラットで£2500位まで。1ベットルームで£3500位まで、2ベットルームで£5500位までにして下さい。

  • 18世紀から19世紀にかけて建てられた家には保存を指定されるリステッドハウスが有りますので、購入する場合は管理していく上で色々な規制があり、維持していくのに予想外にお金がかかる場合もあります。

  • 建物の構造上の屋根や地盤などのコンディションが悪い物件に関しては不動産鑑定士を通して良く 調べて下さい。又、キッチンやバス、トイレなどの全面的な改装をする場合は時間とお金がかかりますので注意して購入して下さい。

  • 物件は1にも2にもロケーションと生活環境が一番重要です。外装、内装の悪い物件でも時間とお金をかければ綺麗になります。しかし、ロケーションを動かす事は出来ません。それゆえ、信頼できるエージェントを選ぶ事が大切です。

菊地 邦夫(MD)