第10回フィリピン編~最近の海外不動産投資事情~海外不動産マーケットの今を考える!
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皆さん、こんにちは。サラリーマンと不動産投資家の両立を目指す早杉富士夫です。
第7回〜第11回は、この1年間で視察した海外不動産マーケットの状況について私の感想を国ごとにお話したいと思います。第10回は、フィリピン編です。
フィリピン不動産投資の今
2015年3月に法人名義でフィリピン・マカティの再開発地区の新築オフィスビルのユニットを区分所有で購入しましたが、2015年10月に現地視察を行った結果、こちらは2019年の完成に向け、ショッピングモールの建設等順調に建設が進んでいます。また、フィリピン経済も、高い経済成長率を維持しており、今のところは東南アジア諸国の中でも優等生の経済環境にあります。
一方、政治的側面を見れば、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領の就任後、これまでのアキノ大統領とは異なる政治手法・政治信念から、アメリカ、中国との関係が変化しつつあり、今後どのような経済的影響を及ぼすか注意が必要です。
フィリピンペソは、2015年7月をピークに低下傾向にあり、私のこれまでに投じた購入資金の一部に為替差損が発生しています。現時点でのペソ安は残金支払いの負担を軽減する効果があるので歓迎しますが、長期的にはフィリピン経済が高成長を持続できるか少し心配な面もあります。プレビルド物件は割安に購入できる反面、その後の経済情勢によって運用環境が大きく変化するリスクがありますので、長期的な視点に立った投資判断が不可欠といえます。
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- フィリピンペソ・円レートの推移
次回は、その他の東南アジアの不動産についてお話したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。