第7回ハワイ編~最近の海外不動産投資事情~海外不動産マーケットの今を考える!

hawaii-Recent overseas real estate circumstances

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第7回~最近の海外不動産投資事情~ハワイ編~海外不動産マーケットの今を考える!

皆さん、こんにちは。サラリーマンと不動産投資家の両立を目指す早杉富士夫です。

第7回〜第11回は、この1年間で視察した海外不動産マーケットの状況について私の感想を国ごとにお話したいと思います。第7回は、ハワイ編です。

ハワイ不動産投資の今

2012年、2014年にホテルコンドミニアムを購入したハワイ。

2015年11月にハワイを再訪する機会があり、現地のエージェントにいくつか物件の案内をいただきました。トランプホテル、オープン間近のリッツカールトン、近年再開発が進むアラモアナ、ワードビレッジ、カカアコ地区、どれも人気が高く、売買価格は上昇傾向が続いています。

  • ハワイ・オアフ島の不動産売買価格の推移

ハワイの不動産の購入層は、米国人に次ぎ、日本人、カナダ人が続き、まだ中国人などアジア系の投資家は少ないのが現状です。

米国人は買替によってキャピタルゲインを繰り延べる優遇制度があり、新築・中古いずれも短期間で売買する傾向があります。日本人も減価償却メリットを活用して築古の中古物件を、またはセカンドハウスとして、購入する動きが活発です。

しかし、2015年は120円台の円安水準にあり、割高感が強く、ワードビレッジの新築コンドミニアムに興味が持ち予約したものの、最終的に購入を見送ることにしました。カポレイからアラモアナまでモノレールが建設される計画が進んでおり、ワードビレッジ周辺はブランドショップ、ショッピングモール、スーパーマーケットなどが進出する予定で、将来はワイキキに次ぐ賑わいのあるエリアに発展することが期待されています。

2016年4月、再び円高トレンドに戻り始めたところで、既に2戸所有するホテルコンドミニアムが低層階をリニューアルし販売するとの連絡があり、早速入札したものの、募集価格を10~20%上回る応札があり、取得できませんでした。最近はホテルコンドの魅力について日本でも広く宣伝されていましたので、多くの日本人が入札に参加し、稀に見る競争倍率になったそうです。

2016年7月に入り、1ドル100円まで円高になったことから、再びエージェントに投資利回りの良い物件を探すよう依頼したところ、グロス利回りで13%台の借地権付き中古コンドミニアムの高層階1ベッドルームを紹介され、最終的に募集価格の20%引きで取得することができました。場所はワイキキのメインストリートに面した築40年の40階建てツインタワーです。借地物件はローンの借入期限が借地期限‐5年と短く、さらに期限後に返却しなければならないリスクがあるため注意が必要ですが、この物件は6割以上を既に管理組合が所有しており返還リスクが小さいと考えています。ネット利回りは、固定資産税、管理費、地代を差し引くと、約5%になります。グロス利回りが13%でありながらその半分も手元に残らない計算ですが、それでも他の物件よりも利回りが高く、投資金額も比較的小さく、バケーションレンタルにして自身のセカンドハウスとして利用できるところも魅力の一つです。

今回の売買契約も現地のエージェントが迅速に対応し、オファー後45日で決済することができました。一度も現地に行かず、必要な署名はデジタルサインで済み、一度だけアメリカ大使館にパスポート認証と契約書のサイン認証に行けば手続き完了です。東南アジアの不動産投資は、この契約手続きが面倒でトラブルや遅延が付き物ですが、ハワイの不動産購入は精神的に楽ですし迅速に手続きを進めることができます。私にとってはやはり米国不動産投資が最も性格的に合っていると感じています。

次回ニューヨーク編についてお話したいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。