第4回「ビジネスについて」

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こんにちは。プノンペン在住のアンナ(本名:荒木杏奈)です。
私は、アンナキャムパートナーズという、プノンペンの不動産会社の代表をしております。
当コラムでは、特に日本に住んでいらっしゃる方が "カンボジアってこんなところだったんだ!"と感じ、カンボジアの魅力を知って頂きたいという目的で、4回にわたってライフスタイル及び、ビジネスのテーマを書かせて頂いております。
どうぞ宜しくお願い致します。

今回のテーマは「カンボジアでのビジネス」です。

カンボジアは、経済成長率7%を超え、著しい変化を遂げております。
且つ、進出や投資がし易い環境にあり、今後も大きな成長が狙える国ですので、まさに「東南アジアのラストリゾート」と呼ぶにふさわしい国です。

また、魅力的な投資優遇措置を全ての投資家に対して等しく認めており、全ての経済分野を投資に開放しています。
肥沃な土地、若くて低コストの労働力、歴史的遺産、熱帯雨林、国立公園、湖水、汚されていない海辺を有しており、農業、農産業、労働集約型産業をはじめとする製造業、観光、鉱業などの分野で大きな可能性を秘めています。
最近では、イオンモールや東横インがオープンし、日系企業問わず多くの外国企業進出が後を絶えません。
イオンモールカンボジアの1号店は、開業1年で予想超す1500万人も来場し、2018年夏には2号店も開店予定です。

またASEAN全体では、2015年末を目途に、ASEAN10ヵ国でアセアン経済共同体(AEC)を発足予定です。
これにより、ヒト・モノ・カネの動きを自由化。関税撤廃し、より活発な貿易を促進することができます。
また、アセアン出身者の域内移動は既に短期滞在ビザ不要となりますので、熟練労働者から順に域内移動を促進する動きとなります。
競争力が向上し、周辺の大国へ輸出拡大、ASEAN域内のさらなる成長を見込むことができるでしょう。

カンボジアのビジネス環境は、100%外資で法人設立が可能・送金規制なし・米ドル・VISA取得が容易・親日といったキーワードからも分かる通り、進出は他国よりも魅力的。
しかし、カンボジア内戦に終止符が打たれたのは、1990年6月に東京で、カンボジア平和東京会議が開催され、翌年1991年にカンボジア平和パリ国際会議で国内派閥の4派による合意調印がなされ20年におよぶカンボジア内戦が終結しました。
それ以降、地雷撤去などの復興に入るわけですが、PKOで自衛隊の海外初遠征などもカンボジアでした。企業等の本格進出は2000年を超えてからとなり、リーマンショック後ここ数年で特に急成長をしている国です。
よって、法や税制度が整っておらず「誰とビジネスをするか」によって、"出来る事"が大きく異なります。これが日本と違い、面白い点であり、怖い点でもあります。

カンボジアに進出が簡単に出来る事は確かですが、人口は1500万人と多くはなく、日本人とカンボジア人の風習や性格も異なる国ですから「何を誰とするか」をよく吟味し、現地を訪れてご自身で直接リサーチし、インターネットやブログの偏った意見に惑わされずに、客観的な判断されることをお勧めします。

4回に渡り、当コラムをお読み頂き、誠にありがとうございました。
皆様にとって、カンボジアの滞在が快適で楽しいものとなりますように。