タイの産業構造と主要産業
Industry
主要産業
農業、製造業等
主要目的品目
- 輸出
- コンピューター・同部品、自動車・同部品、機械器具、農作物、食料加工品
- 輸入
- 機械器具、原油、電子部品
東洋のデトロイト
観光業と並び、主要産業の一つとなっているものが製造業です。近年、諸外国のメーカーの製造拠点は賃金の高くなっている中国からタイへとシフトしてきています。
現在、タイには日本のトヨタ、ホンダ、日産、いすゞ、スズキ等の日系自動車メーカーを始め、海外の自動車メーカーであるGMやBMWなどの工場が進出しており、まさに東洋のデトロイトと言われています。この東洋のデトロイトを政策に掲げたのは2000年のことです。タクシン元首相がタイをアジアのデトロイトにすると宣言したことにより、タイでは国を挙げて自動車産業に力を入れ、その後爆発的に子会社を含めた自動車関連企業の動きが活発化していきました。
また、直接投資の自由化もこのデトロイト計画を促進させました。
タイは自動車産業の国際化についても、アセアン諸国で最も自由化政策を進めてきましたので、日本及び諸外国の自動車メーカーが集まりました。調達の規制がない事と海外直接投資の規制がない事は外国企業にとって魅力的なのです。
また、自動車製造産業が成長したその背景にはタイ人の生まれ持った手先の器用さや勤勉さなど、日本人と共通する点もあると言われています。
タイでの自動車製造台数は右肩上がりで伸びており、2012年に念願だった年間生産量200万台を達成し、生産量世界10位になりました。その後も高い水準をキープしており、2017年には300万台突破すると言われています。
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